UA値と地域区分
各断熱等性能等級を満たすには、まず「UA値=外皮平均熱貫流率」を算出する必要があります。UA値とは、屋内と外気の熱の出入りのしやすさを数値化したもの。値が小さければ小さいほど熱が出入りしにくく、断熱性能が高い家であることを示しています。
また、求められるUA値は地域区分ごとに異なります。日本は国土交通省によって8つの地域に分けられ、どの地域に住むかによって基準となるUA値が決まっているのです。例えば、東京23区は地域区分「6」で、断熱等性能等級5を満たすUA値は0.6W/㎡・Kとなっています。
参考元:国土交通省|【参考】住宅における外皮性能参考元:国土交通省|地域区分新旧表
断熱性を強化することで得られるメリットとデメリット
ここでは、高断熱住宅におけるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
メリット
家の断熱性が良くなればなるほど、得られる効果が高くなります。以下でメリットをまとめたので確認してみましょう。
●外気の影響を受けにくいためエアコンの使用頻度が減り、光熱費が抑えられる
●屋内の温度差によるヒートショックが防げる
●結露が発生しにくいためカビやダニの発生が抑えられ、家が劣化しにくい
>>大阪府八尾市での一戸建ての維持費はどのくらい?注文住宅に住んだ場合の光熱費や税金などを徹底解説
デメリット
断熱性能が良くなることでメリットが増える一方、デメリットも生じます。対策を打てるものもあるので、以下で内容をチェックし工務店などに相談してみましょう。
●断熱性に優れた資材などを使うため、住宅にかかるコストが高くなる
●壁の内部で結露が起こる可能性がある
●外気の影響を受けず、湿気が入りにくいため部屋が乾燥しやすくなる
プライムライフでは、高性能ながらもお客様の手に届く価格提供できる点が大きな強みです。材料の無駄を省いたり、作業工程に工夫を凝らし工期を短くしたりとコスト削減に励んでいます。
省エネ法とは
省エネ法とは、「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」のこと。エネルギーとは石油や石炭などの化石燃料を指しますが、これらに依存するエネルギーの需要構造の改善を目指しています。さらに2023年4月からは、化石燃料だけでなく、非化石エネルギー(太陽光や水力、風力などの再生可能エネルギー)の利用を促し、電気の需要供給を最適化。化石燃料と非化石エネルギーを有効に活用することにより、経済の発展に役立てる狙いです。
参考元:資源エネルギー庁|省エネ法の概要
省エネ法に基づいた省エネ基準
省エネ基準とは、建物に必要な省エネ機能を確保するために求められる、構造や設備に関する基準のことです。その中で求められているUA値の基準は以下の通りです。